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「これからは、スカートでデートできる機会も増やさなきゃな」
左耳のイヤリングを彼の唇に奪われた。
「うーん……必ずスカートじゃなきゃ車は出さないんですか?」
「希望としては、車の時はスカートがいい」
腰からお尻、腿をゆっくりと撫でる手。気のせいかお尻の肉付きを確かめてる感じ……。
「――……!」
愛撫で受け取る感覚とは別の理由でどきんとした。
急に顔が熱くなる。
今着ているワンピースは結構体にぴったりしたデザインなので、できるだけガードルなしで着こなしたいなと思って一ヶ月……いや、実際はサボって三週間とちょっとの間、就寝前にはお尻と腿に効く軽いトレーニングをしていた。
ささやかながら個人的には嬉しい結果が出ていたものの。
――もしかしてこの人、気づいてるの?
普段そんなに触らないのにとどきどきしている私のスカートを捲った手が、ストッキングと下着の上から腿を伝って――
「やん」
思わず声を出してしまった時、
「もっと、君の美脚を拝みたいから」
そう囁く声は、私の体を火照らせた。
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