゚*。燐side―。*゚

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俺は冬は嫌い。 でも、あいつの笑顔は好き。 俺があの子自身に恋をしたのは、中1の夏だった。 「燐。あの子呼んでるよ。」 寝ていた俺を起こし、呼び出したに行くよう促す渚。 「ああん?」 頭をかきながら、扉に視線を移す。 「告白じゃないの?顔真っ赤だしw」 「うるせーな!行きます」 渚の頭を2回叩きながら、向かう。 「なあに?」 「あっ!!あの…。ちょっといいですか?」 あー。こういうのを、告白って言うのか。 「君、あれだよね。4組のミミだっけ?」 そういえば、賢が可愛いって言ってたな。 「はい!!そうです。」 「ここじゃあれだし、あっち行く?」 「はい!!」 誰も通らない渡り廊下。 「あの、単刀直入に言います!私入学してからその。山下くんのこと好きだったんです!もしよかったら付き合って下さい!」 告白されたとき、脳裏を過ぎったのは、渚の泣いてる姿だった。 _
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