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あいつの泣き顔なんて、一度も見たことがない。
なんで…?!
「あの…。」
「―!あー!ごめん。えーと、俺まだそういうの考えらんないだよね。君、可愛いんだからさ?もっとかっこいい奴にしたら?」
「いえ。山下くん以外ありえないって思ってたから…。もしかして、中村さんのコト好きなんですか?」
人に、改めて言われると、反応に困る。
俺はあいつのコト好きなんかな。
「……。」
「ふふ。相談相手になりましょうか?フラれてあつかましいかもしれないけど…。」
「ミミちゃんが、いいならいーけど……?」
「大丈夫ですよ?じゃあ私の番号とアドレス教えます。」
俺は小さな紙切れを貰った。
「…分かった。今日メールする。」
渚以外の女の子とメールするのは初めてだった。
教室に帰ると、渚と目が合った。
「あ!どうだった?」
「あー?別に…。」
「えっ!もしかしてつき合うことになったの?あの子4組のミミちゃんだよね?可愛いよねー(笑)」
「付き合わないよー。バーカ。」
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