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「はい?」
「あ!ミミです。すみません、電話して…。」
「あー。平気だよ。なに?」
「あの。諦めないで下さい!絶対に。思いは必ず届きますから。」
「…ありがとう。ごめんね?」
「いいえ。それじゃあ。」
電話は切れた。
俺は渚のことが―…。
渚から電話が来た。
「なに?」
「今日ごめんね?何か怒ってた?」
こいつの、心配性の癖は昔からで今になっても治らない。
でも―…。
「大丈夫だよ。」
「はあー。よかった。」
俺は再確認させられた。
ずっとずっと、こいつの笑顔を見たい。
ずっとずっと、こいつの声を聞いていたい。
ずっとずっと渚を…。
俺が渚に恋をした中1の夏。
この日の夜は涼しかった―……。
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