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思い出したくないのに、イヤでも思い出す。 泣きたくないのに、イヤでも涙が溢れる。 「もう、いや…。」 私は、声を押し殺しながら泣いていた。 残りの授業を全てサボった。 燐から、たくさんのメールと着信。 全部消した。 賢くんから、電話が来た。 出るか迷ったけど出ることにした。 「はい……。」 「今どこ?」 「今トイレ…。」 「今から行くから待ってな?燐はいないから安心しな?」 「……うん。」 私はトイレから出て 廊下に出た。 皆、帰ったのかとても静かだった。 燐へのチョコは作ってあった。 いつもと違う渡し方をしたかった。 他の女の子と同じように…。 でも、今日50回も頼まれ…。 胸が、心が、すごく痛かった…。 「渚ちゃん…。」 _
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