゚*。05。*゚

2/5
前へ
/79ページ
次へ
「返事は渚ちゃんの心の整理が、ついてからでいいから!」 そう言いながら、賢くんはちゃんとアパートまで送ってくれた。 俯きながら、階段を一段一段ゆっくり登る。 「よう…。」 階段の真ん中当たりで、上から声が聞こえた。 「り…ん。」 「ラブラブでしたねー。賢からの返事OKだったの?」 嫌みたっぷりの言い方。 「はあ!!?何のこと?」 「とぼけんなよ。賢にチョコ渡したんだろ?」 「渡したけど、義理だもん!本命さんには渡してない!!」 「誰だよ。その本命―…。」 あっ!あたし墓穴…。 でも燐は気づいてなかった。 「そっれは…―。」 燐だよって言うか迷った。 言ったらどうなるの?今までの関係壊れちゃうの…? ミミちゃんは…? 「じっ自分だって可愛い彼女さんから貰ったんじゃないの?」 「はあ!!!?誰だよ。彼女って。」 「しらばっくれて。隠したいならいいじゃん。隠せば?」 「私は燐のおもちゃじゃない。」 _
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加