゚*。賢STORY。*゚

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燐と幼なじみ。 同じアパート。 隣の部屋。 兄弟はいなく、父と離婚し、母と二人暮らし…。 俺があの子に関する情報はこれくらい。 名前は、中村渚。 俺が、恋する女の子…―。 「待ってろよ。」 燐と一緒にいる姿を何度も見かけた。 そして、俺は気付いた。 燐はこの子に恋をしていると…―。 そして俺も、あの子に恋をしたのは、燐と同じ時期だった。 俺と、あの子の出会い。 それは、7月某日。 とある公園での事だった。 家の鍵を忘れ母がパートから帰ってくる6時30分まで時間を潰していた。 するとあの子が公園を横切る姿を目にした。 あ!燐といつも一緒にいる子…。 俺は無意識にあの子を目で追っていた。 遠くの方から子供の泣く声が聞こえた。 彼女にも聞こえたらしく、声のする方へ走って行った。 おいおい…。なんだよ。 _
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