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燐side―. 渚がミミの病室に入るのと同時に、ミミの両親も医師に呼ばれた。 俺と賢の二人になった。 「大丈夫か?燐…?」 「ああ。俺は事故にあってないからな。無傷だ。」 俺は賢にミミの状態、ミミの父に言ったこと、すべて話した。 「苦しむのは渚だぞ?」 「うん。」 「それでもいいんだな。」 「責任だ。ミミの足は俺が奪った。だから、俺が足となる。」 「そうか…。俺、あいつとキスしたから。」 「そっかぁ……」 「燐、ミミちゃんが呼んでるよ…。」 俺はミミの元へ向かった。 「大丈夫…か?」 「平気よ!山下くん、渚ちゃんと仲直りした?」 「もう山下くんじゃない。今日から、ミミの彼氏だ。俺がミミを守る。」 「……。母さんに頼まれたの?それとも同情?」 「違う…。俺が決めたんだ。ミミの事守りたくなったからだよ。」 「……そう。」 「ミ「馬鹿じゃないの!自分の本当の気持ち押し殺して好きでもない女と付き合うなんて!!!渚ちゃんが可哀相だよ!!!」 「何言われても、俺の気持ちは変わらない。俺は渚なんか好きじゃないし、俺はおまえが好きなんだから……。」 「………一人にして。今日はありがとう。また明日来て……。」 「……分かった。」 俺はミミの病室を出て帰った。 Next→ _
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