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何故か口が勝手に動いた。 渚は、涙でぐしゃぐしゃな顔で俺を見た。 「私も、好きだよ。ずっとずっと……。」 渚はさらに泣いた。 俺は渚を抱きしめた。 強く強く。 「ごめんな。ごめんな…。」 俺は渚にキスをした。 長く、熱く、甘いキスをした。 涙でしょっぱいキスを…。 甘いキスへと変えて。 神様。少しの間だけ、時を止めて下さい。 俺達は届かぬ叶わぬ恋をした。 渚side―. お母さんから貰ったペアリングを持っているのは辛かった……。 だから、燐とミミちゃんにあげる。 賢の言っていた事が分かった。 燐は責任を感じてミミちゃんと付き合う。 燐は、人一倍優しいから。 ねぇ。燐…? 私たちの赤い糸は結ばれない。 そう。一生…。 Next→ _
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