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一つは俺の。もう一つは燐のだと知っていた。 そして、全く同じネックレス。 燐があげたネックレスと、俺があげたネックレスは同じものだった。 何も言わない俺。 知らない振りをする。 俺は嘘が上手になった。 ミミside―. 「おはよう、ミミ。」 燐は、毎日家まで迎えに来てくれた。 「おはよう、燐。」 付き合えたのは、正直嬉しかった。 でも、責任感の恋…。 絶対長く続かない。 私は、毎日そう思っていた。 「行こうか。」 優しく握る手。 燐の暖かさが伝わる。 燐は、いつも困ったように笑っていた。 燐、独特の笑顔はいつしか消えた。 高校に着く。 この高校は普通科1クラス。 商業科2クラス。科学科1クラスとなっている。 私たちは、普通クラス。 私と燐、渚ちゃんや坂口も同じクラスだった。 _
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