゚*。01。*゚

2/3
前へ
/79ページ
次へ
私とあなたが出会ったのは、私が小1の頃だった。 父と母が離婚し、母の友達が住んでいるアパートの隣の部屋へ住むことになった。 「ごめんね渚。もう寂しい思いはさせないわ。」 渚。それが私の名前。 でもあまり、好きじゃない名前。 前、住んでた家から車で30分。 あの頃の私にとってとっても遠く感じた。 「待ってたよ!これからよろしくね!真希!」 「ごめんね?部屋、用意してくれてありがとう沙紀。」 私も、何度か会ったことがある沙紀おばさん。 おばさんには、旦那さんがいない。 バイクの事故で他界してしまったらしい。 そして、おばさんには1人の子供がいる。 その子が、私の忘れられない人…。 「渚ちゃんもよろしくね。」 おばさん独特の笑顔。 笑うと、目が無くなってしまう。 「燐も楽しみにしてたからさ!仲良くしてあげてね?」 「…うん…。」 燐。多分、私はこの時から想いを寄せていたのかもしれない。 _
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加