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｢そうなんだ…。｣
｢燐も、悩んでるよ。私は親だから顔見たらすぐ分かる。絶対、なぎのコトよ。｣
｢!!!!!!｣
｢燐も今も、なぎの事好きだよ。｣
｢でも、ﾐﾐちゃんが……。｣
｢そのﾐﾐって子も、絶対渚のことを思ってる。｣
｢……。｣
｢もう少し、あがいてごらん。光りが見えてくるからさ。その日がいつかはわかんないけどね。｣
｢分かった。｣
｢よし!いい子。じゃあ帰んな。｣
｢うん!おじゃましました!｣
私は扉を開けた。
｢ばいばーい!｣
｢はーい!｣
自分ん家のドアノブに手をかける。
｢なぎ。｣
声だけで分かった。
｢り｢そのまま。前向いてて、振り向かないで。｣
私は、後ろから抱きしめられた。
｢ちょっとだけ、こうさせて。｣
｢……うん。｣
燐side―.
渚の匂い。
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