9人が本棚に入れています
本棚に追加
｢ごめんね、ジュースしかなくて。｣
｢ううん!急に押しかけてごめんね?｣
私は自分とﾐﾐちゃんの分に、ジュースを注いだ。
｢でね、話なんだけど。私が燐と付き合ってたのは知って…るよね?｣
｢うん。燐から聞いたよ。｣
少しの沈黙が流れる。
｢渚ちゃんは燐の事好き?｣
返答に困った。
｢え……と……。｣
｢ううん。燐なんか好きじゃないよ。｣
嘘をついた。
燐の、ﾐﾐちゃんの、賢の…―。
私の幸せを考えると、嘘をつくのが１番いい。
｢っていうか、燐はﾐﾐちゃんの彼氏じゃん?人の彼氏を好きになるなんて私は出来ない。｣
｢嘘だ。｣
私は目を見開いた。
｢渚ちゃん嘘ついてる。｣
｢なんで……。そう思うの……?｣
｢今から言うことは…あまりそんなに深刻に受け取らないでほしい…。｣
_
最初のコメントを投稿しよう！