゚*。ENDLESS STORYⅠ。*゚

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「分かった。」 俺達は、屋上に行った。 「なんだよ。」 「俺、もう限界感じてたんだ。渚と。やっぱりよ、デートしても、手繋いでも、キスをしても、あいつを抱いても……。ずっと上の空なんだよ…。俺なんか、見てねーんだ。やっぱり、あいつの心の中は、お前でいっぱいなんだよ……。渚の事頼むな。」 「俺も、賢に言いたいことがある。俺はミミと別れるわ。」 「なんで…?」 「ミミも気付いてんだよ。俺がまだ渚の事好きだってさ。もうこれ以上あいつを、苦しめる訳にはいかないしさ。」 「そうか。」 俺はタバコに火を付けた。 「ミミを好きになろうと頑張った。でも、渚の事必ず考えちゃうんだよ。ミミを抱いても、渚と重ねてた。俺は、あいつを好きすぎてどうかしてる。」 「もし、ミミが泣いてたら、あいつを慰めてやってな。頼むな。」 俺は、賢を背に屋上を後にした。 4時半。 ミミから、電話が来た。 「どした?今日。」 「渚ちゃん家に行ってたの。あのね、面と向かってだと泣いちゃうからこのままでいい?」 「いいよ。なに?」 「別れよう?私、燐を見てるのが辛かったの。渚ちゃんのこと、まだ好きなのも知ってたし。ありがとうね! これからは、友達としてよろしくね?」 _
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