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私と賢の待ち合わせ場所は、いつもの小さな公園だった。
ゆっくりと二人で公園に向かう。
「座ろうか。」
私たちは、ベンチにゆっくり腰かけた。
「でね、俺渚に話あるんだ。」
「うん。私もあるよ。」
「俺から、話していい?」
「……うん。」
「俺達別れよう。やっぱり渚には嘘の幸せじゃなくて、本当の幸せになってほしいんだ。」
「賢はそれでいいの?賢こそ気持ちに嘘ついてない?」
「それは聞いちゃだめだろ?」
賢は、優しく笑った。
「渚の話って?」
「賢と一緒。私素直になろうと思うの。自分の気持ちに。ずっと隠してたから……。」
「そっか…。」
「あのね…「ほら、ナイトのお出ましだよ。」
賢は、公園の入口を指さした。
そこには、燐がいた。
「燐!!!」
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