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「ごめんね。こっそり呼んどいたの。」
「賢……。」
「俺からの最後のプレゼント。」
「賢ありがとう。」
賢は優しく微笑み、帰って行った。
「好きだったよ。」
そう残して…―。
燐side―。
「自分の気持ちに素直になれた?」
「!!!!」
渚は、顔を赤く染めた。
「別……に?」
「素直じゃねーな(笑)」
俺は渚を後ろから抱きしめた。
「燐!!!」
「ちゃんと素直になんなきゃダメだぞ?」
「へ!!?」
「ほら。言うまでずっとこうだぞ?」
俺は、前みたいに渚の肩に顔を埋める。
「あまり、その、上手に言えないけど…。私はずっとずっと燐を見てた。燐の事を考えてた。頭の中燐ばっかりだった。ミミちゃんと私を重ねてたのもすごく嬉しかったんだ……。」
渚は深呼吸をした。
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