ふるえる指

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知らぬ間に、強く握りしめていた両手が目に入った。 思いの外長い間握りしめていたようで、指先は白く血が通ってない。 どうやら少し、眠っていたようだ。 薬品の香が鼻腔を霞め、ここが病院なのだと思い出す。
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