始まりで終わりの日

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「あ、遥。おっは~」 母が庭から帰ってきた。 びっしょりと汗をかいてある。 いまどき『おっは~』かよ。 心うちで悪態をつきながら、みそ汁を飲み干した。 立ち上がった僕は、傍に置いてあったスポーツバックを担ぎあげ、 「いってくる」 とだけいい、玄関に向かう。
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