葛藤と決断

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次の日。 結局、色々考えてしまうと目が冴えてしまい一睡もできなかった。 ……はあ。 ドンドンドンッ!! どうせ眠れないなら起きて早朝散歩でもしようかと思っていた矢先、扉を壊れそうなくらいに激しく叩く音が。 絶対に杉浦さんだ。 白のイベントに行く前からこんな風によく起こされていたから。 すっかり音で分かるようになってしまった。 「あ、あの。大丈夫です。起きてます」 「そうか。……なら、入っていいか?」 えっ!? いや、ちょっと待って! まだ布団の中にいるのに。しかもパジャマだし。 「だ、ダメで……」 言い終わらないうちにドアノブを回す音がした。 ああ……遅かったか。 開いた扉からは仏頂面の杉浦さんが顔を覗かせている。 まだ会社の始まる時間には早いというのに、彼は既にスーツを着て身だしなみが整っていた。 「……なんだ、まだ布団の中か」 ううう……。返事する前に入ってくるなんて反則だよ……。
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