【最後の城】

52/56
72348人が本棚に入れています
本棚に追加
/525ページ
――!! ダメージ10……。 攻撃が全く効いていない。 激レア武器であるのにこれだ……。 本当に核を倒すことなんてできるの? この結果からは絶望しか見えてこない。 「さあ、早く! 舞さん、行くよ!」 朝霧さんが私の腕を引っ張ってきた。 「あっ……はい!」 彼は走りながら後ろを振り返る。 そして顔をひきつらせた。 「……ど、どうしたんですか?」 「いや……君は見ない方が良い。それよりも早く行こう」 「……」 ――? 背後からグチャッ、バリッ、グショッと聞き慣れない嫌な音がする。 まるで何かを貪り食うような……。
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!