【最後の城】

6/56
前へ
/525ページ
次へ
ノインは城を睨みつける。 「本当に私も行ければ良いのですが」 「お気持ちは分かりますがこればかりはどうにもならないですし。……だから、代わりに私達が頑張ってきますね」 「ありがとうございます」 彼は目を細め優しく笑う。その反動で金色の髪が小さく揺れた。 「……八城さん、今から言うのは大切な話です。よく聞いてください」 「えっ? あ、はい。分かりました」 なんだろう? ノインの顔つきが変わった気がする。 「……今まで見てきたことや調べたことをまとめてこう思ったんです。ナイトメアの狙いはもっと別の場所にあるのかもしれないと」 「えっ? ナイトメアの狙いは私達プレイヤーのゲームクリアを阻止し、一生苦しめる。そうじゃないんですか?」
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!

72394人が本棚に入れています
本棚に追加