【犠牲と奪還】

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……あれ? このマーブルクッキーの様なマーク、どこかで見たような気が……。 考えている間に、サリフの声が私のナイトメアから響いてくる。 『どうした? 早くしろ。いいか? 必ず右のマークに触れろよ』 「右……?」 『そうだ。左のマークに触れても暗号を入力しなければならないからな、どっちみち使えないけどな』 「左にはなにがあるの?」 『早くしろ!』 私の問いかけを無視してサリフは口調を荒げる。 なんなの? 気になる。 でも、暗号なんて知らないし。 私は左のマークをじっと見つめる。 あれ? これってもしかして?
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