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『核は別の場所にとばすことに成功した。安心しな』
ナイトメアからサリフの声が聞こえてくる。
「……」
この部屋にいた人達は数えるほどになってしまった。
タオールが機転をきかせてくれなければ田中さんも危なかっただろう。
「……サリフ、どうしてこんなことを?」
『あれ? 何言ってるの? 僕が餌を与えなかったら君らも食われてたのにね』
「他に方法があったでしょう!? もっと何か違う方法が……!!」
『えー? 僕は一番手っ取り早い方法を実行しただけなんだけど。別に誰がどうなろうと僕は興味がないし。アハハッ!!』
……怒りがこみあげてくる。でもまだこいつに逆らっちゃ駄目だ。
私は握った手に力を込め、なんとか我慢した。
『それよりも核対策モードを実行してみなよ。激レア武器をこっちでも使用できるようになるから』
「……」
気はのらないが、私は言われた通りの操作をする。
いつ核が出てくるか分からない。
だから聞き出せるうちにサリフから全ての情報を頂戴しておかないと。
それまで私情は挟むべきではない。
だが――
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《エラー》
そのプログラムは削除されています。
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こんな画面が出てきた。
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