【犠牲と奪還】

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「ねえ、これから僕はどうすればいいの?」 今度は小学生くらいの男の子が口を開く。 どうすればいいと言われたら核を倒すしかないだろう。 でもどうやって? すると田辺さんが立ち上がり、私の前にやってきた。 「とりあえず私の知っていることをあなた達にお伝えしておきます。まず、黒のイベントは実は核を万が一の時に備え始末するようにサリフが作った場所です」 ――えっ? 「核を始末する場所……?」 「はい。だが核にそれをよまれていた。つまり核はわざと罠にかかったのでしょうね……。私達をもて遊んでいるのかもしれません」 「勝ち目はないんですか?」 田辺さんの顔が沈んでいく。 「確率が低すぎます。それに核はあの場所……つまり、水晶の側で倒さないといけません」 よく分からない。
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