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「あの、どうして水晶玉の前なんですか……?」
「核は死んでも時間経過でまた復活するからです。それを打ち砕く方法はただ一つ。……核を倒し水晶の中へ復活する前に閉じこる。そしてモニタールームから起動ボタンを発動させる。これだけなんですよ」
「なるほど……」
確かに難しいかも。
核に与えられたダメージを考えると絶望的だ。
「あの、質問が」
ここまで黙って話を聞いていた朝霧さんが手を挙げた。
「なんでしょうか?」
「核の存在を知っていたなら何故もっと早く言ってくれなかったんです?」
「……私も最近思い出したんです。どうも記憶が完全じゃないようで」
「そうだったんですか」
朝霧さんは納得したらしく頷いた。
「おい!」
次に田辺さんに声をかけたのは杉浦さんだ。
「あ、はい。何か?」
「そのモニタールームの行き方がわからねえぞ。それに今いるこの場所はどこなんだ?」
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