《最終決戦》

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宮沢さんに影響されたのか金田さんが声を上げる。 「僕だって……頑張りたい……です。自分を変えるチャンスだと思うんです」 「金田さん。うん、僕もそう思うよ。頑張れば誰かが見ててくれるから」 朝霧さんと金田さんは共感したらしく頷きあっている。 「……おっさん。絶対やられないでよね」 「ああ、翼。分かってるさ。わしはゴキブリの様にしぶとい。知ってるだろ? だから簡単には死なんぞ」 「本当かよ? さっき死亡フラグみたいな台詞言ってたのどこのどいつさ……」 「はは……。あれはジョークだ」 核に食われた部分が痛むのだろうか? 田中さんの額から汗が吹き出ている。 それに表情も辛そうだ。 「……田中さん、本当に大丈夫なんで……」 「ああ、大丈夫だ。そうでなくともやらなきゃならない時がある。わしは最後まで戦うぞ。それがランキング一位であるわしの意地だ」 「……」 田中さんのくだけた雰囲気はもうそこになかった。 私を見る目。 まるで別人のよう。 何故だかゾクッとした。 「えっと……みなさん。お話のところすみません。少し宜しいでしょうか?」 伺うように声をかけてきたのは田辺さんだった。 「あ、はい。なんでしょう?」 「とりあえずモニタールームへの行き方。隠し通路の場所を皆さんに教えておきたいのです」 彼は意味深に間を空ける。 「あの……どうしました?」 「いえ、誰が生き残れるか分からないので。……やはり、全員にと思いまして。すみません、縁起でもない」 「……いえ、大丈夫です。じゃあ、教えてもらえますか?」 私達は田辺さんから行き方を教わった。 「もしも核を倒すことができたなら……誰かが必ずスイッチを押しにいってください」 「分かりまし……」 ん? ナイトメアのランプが点滅。 通信メールだ。 こんな時に一体誰から?
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