195人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「僕ね、これからずっと紘一に抱かれる訳じゃん。まぁ、紘一以外としたことないし」
ヘッドの中、まったりと行為後の余韻に浸ってたら、苓が俺の胸に顔を沈めたまま、びっくりする事を言ってきた。
「紘一に抱かれるのは大好きなんだけど、一度でいいから抱きたい。って言うか童貞を卒業したいんだ。ねえ、紘一、ダメ?」
俺の乳首にちょっかいをかけながら、何を言うのかと思えば、俺に挿れたいとか……、ムリ!
「女の子とか誘って「ダメだ!」……」
それは絶対ダメ! 女性に目覚めたら困る。
「じゃ、他の男「却下!」…」
それも絶対ダメ。抱くにしても他の奴とセックスするなんて許せるわけないだろ。
「じゃあ、紘一、抱かれてよ」
「…………………」
苓に抱かれる………、違うな。
「苓は抱く側じゃないだろ? 俺に抱かれてあんなに気持ちよさそうなんだから」
そう言うとむっとしたように頬をふくらませ、
「経験ないんだから、分からないだろ」
と返された。
いや、経験させませんから。
抱かれるの嫌とか言い出されたらたまらないし、苓は俺だけのものだし。
何とかその場は宥めたんだが、こんな時にまた言われるとは思ってなかった。
出店をもう一周し、花火を見ながら何度もキスを交わし、夏祭りを堪能してから俺の家に向かう。
「紘一、大好き!」
抱かせてあげると言ってから、苓のテンションは上がりっぱなしだ。
体のデカい筋肉質な俺を抱いて嬉しいのか?
いや、童貞を卒業したいって言ってたから、一度あの快感を体験したいんだろうな。
いつも俺が気持ちいいって言いまくるから、きっと妄想が膨らんでるんだろうけど………、俺は指を突っ込まれて喘げるのか?
俺の尻に苓が突っ込んで………想像も出来ねえ。
仕方ない、俺はムリだから、俺の監督のもと吉成に突っ込まさせるか。
苓の裸は見せたくないから目隠しをして、あっ、声も聞かせたくないから耳栓も必要だ。
苓のを感じさせるのも嫌だから、ゴムは厚い奴を二重につけさせ、うーん、吉成の喘ぐ声も聞きたくないからタオルでも噛ませるかな。
穴は自分で解させて…………、流石に暴れるか。
.
最初のコメントを投稿しよう!