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「1人?」
俺がもうずっと誰も連れ込んでないのを知っている癖に、累は毎回聞いてくるからイラっとする。
「寂しく1人だよ」
そうだよ、この俺がずっと寂しく1人で抜いてるんだよって、言われてもないのに僻んでしまう。
累は今だに食いまくっているらしいけど。
「そんな事言ってないでしょう? もう、苓ちゃん諦めて、少ない学園生活を楽しんだら?」
「俺はお前みたいに割り切れてないんだ。放っといてくれ」
「あら、拗ねた?」
勝手にキッチンに入り、冷蔵庫から飲み物を取り出すと、ソファーに座ってた俺の隣りに座った。
「累、狭いからあっち座れ」
累は綺麗だが、体は大きい。二人で座るには明らかに狭いだろ。前にあるソファーを指差すのに、
「まぁ、いいじゃない。話しもあるし」
そう言うから、思わず体が強張った。
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