いつかのちょっとした好奇心

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「お腹すいちゃた。ねぇ、起きて!」 久しぶりの行為に頑張り過ぎ、気持ちよい眠りを貪っていた俺は、累の蹴りにより起こされてしまった。 「お腹空いたの。腰が痛くて動けないんだからぁ、蘭が作って」 女王様になった累が、真っ裸のまま横で気怠そうにしながら文句を言っている。   「服ぐらい着ろよ。風邪ひくぞ」 部屋の中は暖房が効いているとはいえ、外は雪が降ろうかというくらい寒い。 「なになに、またしたくなったの?」 真っ白の裸体にクラクラしながら服を着ていると、クスクス笑いながら累が後ろから抱きついてきた。 「蘭、昨日はサイコーだった。蘭の太いので奥をズンズン突かれて、気持ちよかった」 「お前なぁ……」 わざとそんな台詞を言って俺をからかっているのは分かっているから、無視をして食事を作ろうと動こうとしたら、 「………!」 累の手が俺のシャツの裾を掴んだ。 「おい……」 何だ、まだからかいたいのか?  「………ん、またしちゃくなっちゃった。蘭、それ、頂戴」 累の裸に若干反応しかけていた俺の息子を指差し、真っ赤な唇からワザとペロリと舌を出す。 ドドーッと全身に血が勢い良く流れる。 「おっ、お前なぁ…」 瞬間に攻撃態勢完了! 命令を待つばかりになる。 「気持ちよかったの」 トロンとした瞳で、累が俺に言うとは思えない甘い言葉に、元々ほとんどなかった理性は消滅した。 「累!」 当然俺は襲いかかった。 .
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