いつかのちょっとした好奇心

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「起こす?」 ………可愛い声がする。 「………苓ちゃん、近付くと変態さんがうつっちゃうからぁ、こっちにいらっしゃい」 累……、あぁ、喘ぐ累は可愛いかったなぁ。 「わぁ、ねっ、大きくなったよ」 「全く、どんなエッチな夢をみたら、こんな状態になるのかしらぁ」 「ねぇ、蘭兄ぃのって、かなり大きいね」 ツンツンとつつかれ、またグンと大きくなったのが分かる。 「愛華と比べてるのぉ? 愛華のもそれなりでしょ? ちなみに私も立派なのよ。苓ちゃん、試してみる?」 なっ、何て話をしてるんだ! 「大きさじゃないもん! 愛ちゃんのが小さくても、僕には最高なの!」 苓…………、 「苓ちゃん、そんなの触ったら、手が腐っちゃうよ。ほら、いらっしゃい」 「ほーい」 累が苓を抱っこしたみたいだ。 「………真夏にクーラーも付けずに汗だくで寝てるなんて、変態以外何者でもないわね。苓ちゃん、行きましょう」 ……………真夏? いや、暖房だろ? どこかぼーっとしていた意識が、徐々に覚醒していく。 .
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