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至る所にいるカップル、僕達はどう見えるのかなぁ。
カップル？は男同士だからムリかな。
友達？
いや、僕と紘一は２歳離れているから、先輩と後輩？
正直、どうでもいいけど、こんな日には少し気なる。
紘一が周りにどう見られてもいいからって、外でも平気で手を繋いでくれるし、ちゅっなんてキスしてくる事もある。
だから不安とかは全然ないんだけど、カップルに見えたら、紘一が僕のものだよって宣言してるみたいで、不躾な視線を送ってくる女の子達を少しは牽制出来るんじゃないかなっとか思っちゃう。
大体紘一は皆に優しいから、変な誤解をする女の子が多いんだよ！
なんかムカついてきたかも。
幸せから苛立ちへと変わった気持ちは、まだ姿の見えない紘一への怒りにかわりつつあって、そんな自分に苦笑しながら紘一がくるであろう方向を見つめていた。
「苓！」
いつものように１０分遅れてきた紘一は、残念な事に段ボール箱を大事そうに持っていた。
もう、信じられない！
デートに他の人からもらったチョコなんか持ってくる？
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