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「高橋、あのね。もうそろそろ言ってもいいのかしら。正直に、あなたと付き合いたくない理由を」
本音を話す。先輩はそう忠告してくれた。
止めるなら今だと。
やっぱり先輩は優しい。
「はい先輩。覚悟は出来ています」
「じゃあ言わせてもらうけれど、確かに、私はあなたのことが嫌いじゃないわ。むしろ好きな方ですらある。でもね、」
でもね……？
「高橋、あなた私と同性じゃない。残念だけど、私は百合になんて興味ないのよ」
同性……それはつまり、女性ということである。
「酷いっ、先輩は男女差別をす」
「高橋。この話はこれで終わりよ。いい落ちがついたんだから、諦めなさい。紙幅も足りないし」
「紙幅って！」
……こうして、僕の初恋は終わった。
正直、紙幅だなんて冗談を言う先輩。超可愛い。
「いやだから、そこ私の口癖みたいに言う必要あった？」
僕の先輩は強くて美しくて、厳しい。
今日僕は、それを思い知らされたのである。
一人の女友達として。
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