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「そこまで言うか!」
「そこまで言うわ。だって私たち、本音で語り合う仲の友達でしょう?」
うわ、なんて潔い言葉!言い返せない……。
「わ、分かりました。先輩の好きなタイプを教えて下さい。僕はそんな人になります。今から」
「無駄に殊勝な心がけね……」
若干先輩が呆れているような気がしないではないが、僕レベルになるとそれも可愛さのポイントである。
あの僕を見下すような目も……って違う!
「私のタイプねえ……。正直、がっちりしたタイプかしら。性格がまっすぐなら顔は問わないわ」
「ふんふん」
僕は脳内に、先輩の好みな男性をイメージする。今日から僕はそんな人になるんだから、一言も聞き漏らすわけにはいかない。
気分としては新人新聞記者である。
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