憂鬱。

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ピピピピッピピピピッ。 けたたましく部屋中に鳴り響く目覚まし音。 どうやら朝がきたようだ。 俺は眠い目を擦りながらなかなか起きてくれない体をおこした。 まだ起きかけの体でふらつきながらドアに向かった。 2階にある俺の部屋から1階のリビングまでいくにはこの階段をくだらなければいけない。 そんな普段なんでもないことが今日は憂鬱で仕方がない。 月曜。 なんでこんなにも休み明けの月曜日は憂鬱なのだろう。 なにもやる気がおきない。 俺は階段の上で数秒立ち止まると一気に階段を駆け降りた。 階段を下りてリビングにいくと既に母親が起きて朝ご飯を机に置いて待っていた。 「あら俊一、おはよう」 「おはよう」 俺は今だに半開きの目を擦りながら朝の挨拶を母親にした。 「朝ご飯出来てるからはやく食べなさい」 「はいはい」 憂鬱な月曜日はなにもやる気が起きない。 俺は椅子に座ると朝ご飯を食べ始めた。
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