第0章

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気がつくと門はすぐそこだった。 そこにはたくさんの先輩がいた。 おおかた部活の勧誘だろう。 いろんな人からチラシのようなものを渡される。 断れず、手に持つチラシは厚くなるばかりだ。 入りもしない部活のチラシなんかもらったところで嬉しくはない。 むしろ笑顔で渡してくる相手に悪い気さえする。 …めんどくさい。 結局チラシはげた箱に行くまで増え続け、すごく邪魔になった。 どうせ捨てるゴミなんてもらわなきゃいいのに そう僕に言う母親の顔が目に浮かぶ。 僕はこんな僕が嫌いだ。
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