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「あ~もう!
何かムカつく。」
いつもの様に糸川を眺めてたら、隣から不機嫌な声が聞こえた。
目線を糸川から隣に移すと、加山が眉間にシワをよせて俺を睨んでいた。
「何?俺なんかした?」
加山に睨まれる理由が全く思い当たらない。
「何にもしてないからムカつくの!」
訳が分からない。
加山は大袈裟にため息をついて、俺を見据える。
「あのさぁ、いつまでそうやって見てるだけなの?」
加山が、糸川の方を顎で指しながら言う。
「…別に良くね?
てか、加山に関係ないし。」
「…見ててイラつく。」
「見なきゃいいじゃん」
「隣だから無理。」
「ほっとけ」
マジでほっとけ。
お節介!
そう思ったけど、口にするのは止めた。
「せめてさぁ、おはようとか挨拶くらいすれば?そっから慣れてけばいいじゃん!」
「や、無理。無反応だったら痛いし」
「修の意気地無し。」
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