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分かってるよそんな事! 「煩いな。俺がいいんだからそれでいいじゃん!」 痛い所を突かれて、不機嫌な声が出る。 「そんなに、いつも見てたら、糸川さんだって気付くよ。逆に怖がられても知らないからね!」 言い捨て、ガタンと椅子から立ち上がると、肩を怒らして加山が教室から出て行った。 加山がいなくなって言われた事を考える。 はぁ…。 加山に言われた事はもっともで、怖がらせてたらどうしよう…とマジでへこんだ。     ※ ※ ※ ※ ※ 「糸川、バイバイ」 帰り支度を済ませて、席を立つ糸川に声をかけた。 加山に言われた通りに行動するのも、しゃくだったけれど、見てるだけで怖がらせているかもと思うと、挨拶くらいはすべきという意見に従ってみるのもいいかと、早速実行してみた。
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