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「…ってぇ。」 振り向くと加山が得意顔で立っていた。 「何か言うことない?」 偉そうに、上からものを言う加山を、上から見下ろす。 「別に…。」 「なによ~。にやけた顔してるくせに!私のおかげでしょ?」 「ソーデスネ。アリガトウゴザイマス」 「可愛くない!」 超棒読みでお礼をいうと、むくれた加山にミゾオチを殴られた。 「いて~なコラっ!」 「礼儀のなってない子には愛の鞭! でも、まぁ進歩して、ちょっと安心」 母親みたいな台詞を言う加山は、ニッコリ笑うと、 「ま、頑張れ!」 と言って帰って行った。 いや…これ以上頑張るつもりないし。
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