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約束って言ったものの、誘う事も出来ないまま、数日が経った。
自分のヘタレっぷりに呆れつつ、俺と二人でご飯とか、糸川にも俺にもハードル高すぎ?とかいろいろ考えてしまう。
「修、最近糸川さんとどうよ?」
まるで、男みたいな言い方で加山が聞いてきた。
「どうって…別に。」
「はぁ~。別にって何?」
加山は深いため息をつくと俺に向き直り、また質問をして来た。
何?と言われも…。
言う言葉が見つからず、黙っていると再びため息が聞こえた。
「この前、何か話しかけてたじゃん。糸川さんも何か笑ってたみたいだし…何話してたの?」
こいつ俺を観察してんのか?
そう思ったけど、自分の事の様に気にかけてくれる加山を邪険にも出来ず、話した内容を告げた。
「何だ。誘えばいいじゃん!」
さも簡単に言う加山を睨む。
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