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「ねぇ、糸川さんっておとなしい子だね」 高校2年になって、初めて同じクラスになった糸川 那緒。 いつも一人で、休み時間は読書。 授業中も発表しているところも見たことがない。 それどころか、誰かと話している所も見たことがない。 おとなしいにも程がある。 「え?修、知らないの?糸川さんって、学校とかだと話せなくなちゃうんだって」 「そうなの?」 「小学校の途中までは、話せてたらしいけど、途中から全然話さなくなっちゃったって、同じ小学校だった子が言ってた」
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