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糸川は話さないから、必然的に俺が話さなければいけない訳で…。
できれば、困った顔より笑顔が見たいし…。
パンをかじりながら、考え込んでいると、『ふっ』と微かな息を吐き出した様な、声と言うか音が耳に届いた。
糸川を見れば、笑顔で、俺の視線に気付くと、目を逸らされてしまった。
もしかして、俺の悩んでる様が面白かったのかも?
「俺、可笑しかった?」
問えば、糸川はバツが悪そうな顔をしながら頷いた。
「…そっか。ははっ」
何か、俺笑われてんのに嬉しかった。
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