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「加山じゃないけど、またお昼一緒してくれる?」
糸川の顔を伺いながら聞けば、糸川はちょっとびっくりした顔をしたけど、コクンと頷いてくれた。
「じゃあ、また一緒しよっ」
勢い込んで言うと、糸川は笑って頷いた。
糸川にしては、ずいぶん打ち解けてくれているんだと思う。
普段、教室で笑顔なんて見たことないし。
みんなが知らない顔を俺だけが知ってると思うと尚更うれしく思う。
「昼休み終わっちゃうから、そろそろ戻ろっか。」
糸川と並んで教室に向かう足どりが何だか軽かった。
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