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「なっちゃん、お兄ちゃん今から行く所あるんだって。」 やべぇ、忘れてた…。 「俺も忘れてた…。 またね、なっちゃん」 立ち上がって、抱っこされてる、なっちゃんの頭を撫でる。 「じゃあ、行くわ。」 糸川姉妹に手を振って公園を出ると待ちくたびれた竹内がいた。 「…遅っ。」 「わりぃ…。」 竹内に手を合わせて謝る。 「まぁ、糸川さんじゃ仕方ないか…。」 ため息混じりに呆れた声で竹内が言った。 「ん?」 「好きなんだろ?糸川さんの事。」 「えっ?!」 何気なく言われて驚いてる俺をよそに竹内の話しは続く。 「…俺、糸川さんが話してるとこ見たの何年振りだろ? すごいね、修」 「小学校も同じだったとか?」 中学の時にはしゃべってなかったって前に聞いたから、その前から知ってるって訳で…。
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