11/16
前へ
/101ページ
次へ
「那緒ちゃん、嫌なら嫌って言っていいよ~。」 加山のからかいを含んだ声に、糸川はフルフルと頭を振った。 前にもこんな会話した気がする…。 「…お前ら、いつもこんな感じなの?」 成り行きを見ていた野田が呟いた。 「まぁ、こんな感じ?」 「本当、仲いいよな…」 素直に答えれば、野田がため息混じりに呟いた。 「「は?」」 俺と加山が同時に聞き返す。 「修とは中学ん時からの付き合いだし…って言うか、恋愛感情持った事もないよ!」 加山が言えば、疑わしげな視線を俺に向ける野田。 「加山の言う通りだよ。俺、加山はないわ~」 「その言い方酷いよね?でも、私もないわ~」 酷いと言いつつ、俺の真似をする加山。
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

454人が本棚に入れています
本棚に追加