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「那緒ちゃん、嫌なら嫌って言っていいよ~。」
加山のからかいを含んだ声に、糸川はフルフルと頭を振った。
前にもこんな会話した気がする…。
「…お前ら、いつもこんな感じなの?」
成り行きを見ていた野田が呟いた。
「まぁ、こんな感じ?」
「本当、仲いいよな…」
素直に答えれば、野田がため息混じりに呟いた。
「「は?」」
俺と加山が同時に聞き返す。
「修とは中学ん時からの付き合いだし…って言うか、恋愛感情持った事もないよ!」
加山が言えば、疑わしげな視線を俺に向ける野田。
「加山の言う通りだよ。俺、加山はないわ~」
「その言い方酷いよね?でも、私もないわ~」
酷いと言いつつ、俺の真似をする加山。
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