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俯いた時の糸川の顔が少し赤かった気がした。
そんな困る質問するから…。
加山は糸川の顔を覗き込んで、耳に顔を寄せると何かを告げた様で、糸川の顔が上がる。
その顔は、もうこれ以上赤くなれないだろうって程、真っ赤だった。
「…加山、糸川虐めてんじゃねーぞ」
あまりに真っ赤で何か可哀相で、加山を咎めると、加山がニタリとこちらを見て笑った。
「…何だよ?その顔怖ぇんだけど…」
「失礼にも程があるっつーの!
ま、いいや。」
そう言うと、食べ終えた弁当をしまって、野田を促して立ち上がる。
「じゃ、邪魔者はそろそろ消えまぁーす。」
そう告げると、加山は野田を引っ張って去って行った。
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