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「本当?…あ、でも…」
乗り気だった糸川の声のトーンが段々落ちる。
何か気になる事でもあったのか?
「ん?今日、都合悪い?」
聞いてみるけど、言いにくそうに目を泳がせている。
続きを促すように、黙って見つめていると、観念したのかたどたどしく話し出した。
「えっ…と、私、なんかが、一緒で、いいのかなって…」
自信なさ気にしている糸川の髪をくしゃっと撫でる。
いいに決まってるのに。
俺は、そんな適当に誘ったりしないのに…。
糸川に俺の気持ちを伝えてないんだから分かる訳無いんだけど、そんないい加減なヤツだと思われてるのかも…と面白くない訳で。
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