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泣いている訳では無いみたいでほっとした。
「あの、さ。俺が糸川をかまいたくって一緒にいるだけだから、糸川をからかったりしないで、くれる?」
「…今、糸川さんが…話してくれたんだよ!
うわぁ…。
何かめっちゃ嬉しいんだけどぉ!」
俺のフォローなんか耳に届いていなかった様で、興奮気味に話す早間。
今まで、頷くくらいの反応しかしなかった子が突然、話したら、まぁ、驚くよな。
分かる、分かるけれど…。
「あ~…嬉しいのは分かるけど、あんま過剰反応すると糸川が困るから、程々にしてやって。」
冷静な声で諌めると早間は、パッと糸川を見て
「ごめん。はしゃぎ過ぎた…」
と、 素直に謝っていた。
糸川は、俯いたまま頭を振る。
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