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「もう、帰るんだろ?
一緒に帰ろ。」
「…う…ん。」
「あ、無理にじゃないよ」
躊躇いがちな返事に、困らせたくなくて、付け足した。
「あ、違うの…。
一緒に帰るとこ見られて、また誤解されたら、修くんに悪いと思って…。」
「それは、昼休みの事を言ってるの?」
早間に聞かれて否定してた糸川を思い出す。
俺の問いに頷く糸川。
「あの時も言ったけど、俺が好きで誘ったりしてるんだから、俺の事を気遣わなくていいよ。
それより、糸川が迷惑だったら、ちゃんと言って欲しい。」
何か、勢いで「好き」とか言っちゃったけど、告白に聞こえなくもないな…。
それで俺の気持ちがバレても構わないと思った。
「…修くんがいいなら…いいです。」
「俺が側に居ても、迷惑じゃないって思っていいの?」
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