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「これ以上、糸川困らせたくないから、席行くぞ!」
矢口を引っ張って、席へ連れて行く。
矢口は不服そうな顔をしていたが、無視した。
今のところ俺の敵では無いけれど、無害とも言い切れないから、糸川の元に置いて行く訳にはいかねー。
「何だよ、修。
結構マジなの?」
耳元で囁く矢口をギロリと睨む。
「あぁ゛?
マジで悪いか?」
本気じゃなきゃ、こんなにかまったりするわけねーじゃん。
本音を曝せば、
「へぇ…」
と、感心した声を上げる矢口。
「そっかぁ…。まぁ、そうかなぁとは思ってたけど。」
「そう言うお前はどうなの?」
単刀直入に聞けば、
「んー…気になる存在ではあるよね?」
なんて曖昧に答えやがる。
「まぁ、どうでもいいけど」
どうせ譲る気なんて無いんだから、矢口がどう思ってようと関係ない。
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