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放課後。
糸川に行きたい場所を聞くと、以前行ったアイス屋に行きたいと言うので、向かっている。
「今日は、何食うの?」
「えっと、チョコクッキー…」
「前と同じじゃん」
と笑えば、糸川は恥ずかしそうに俯く。
「……だもん。」
声が小さすぎて聞き取れず、聞き返せば「何でもない…です」と、教えてくれなかった。
アイス屋に着いて、アイスを買う。
この前はイートインスペースで食べたけれど、糸川が近くの公園に誘うので、公園に向かった。
日陰になったベンチに並んで座りアイスを食べる。
「おいしい?」
糸川に問えば、頷く糸川。
「こっちも食べてみる?」
俺のアイスをスプーンですくい、糸川の前に差し出すと、恥ずかしそうに、パクっと食べてくれた。
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